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First Block Tutorial
※配色は、U面黄色・F面青という前提で書いていきます。その他の配色・持ち方の人は適宜読み替えてください。
※キューブは揃えられないけど、Rouxって面白そう!と、この講座を読もうとしている方へ。
この講座は回転記号とF2Lの知識を前提として書かれています。回転記号やF2Lが分からない方は申し訳ないですが、まずは以下のサイトなどを参考にしてルービックキューブを解けるようになってから挑戦することをオススメします。待ってるよ。
参考サイト1:tribox - ルービックキューブの解き方
参考サイト2:Cube Voyage
はじめに First Blockは略して「FB」。Roux Methodで最初に挑むステップです。
バラバラのキューブの中から6つのパーツを探してくっつけて、1x2x3のカタマリを作ります。
こんな感じ。 作り方は「自由」。ただしなるべく「短く」。
効率を追求して、コンスタントに10手以内で作れるようになれればOKです。
…でもそれだけでは何のアドバイスにもなっていないので、とりあえずこの講座ではFBを作るのに役立ちそうな指針をいくつか紹介します。
(1)基本の方法!1x2x2を1x2x3に拡張しよう! これは僕が最初にRouxを覚えるのに参考にしたwaffle氏のサイトでオススメされていた方法です。
まず1x2x2の正方形のブロックを作り、それにコーナーとエッジをくっつけて1x2x3のブロックに拡張します。
もしくは
⇒
これ、次のステップのSecond Blockでもメインの方法として使います。 では、1x2x3の元になる1x2x2の正方形はどうやって作るんでしょう? はい、まずはキューブ全体を見渡して、何でもいいからペアになっているやつを探しましょう。それを足掛かりに、1x2x2を作ればいいのです。
センターとエッジ、コーナーとエッジなど、たいていのケースで、なにかしらのペアが見つかるはずです。運悪く見つからなかったら、自分で作ろう。1手か2手くらいでできると思います。
例として適当にスクランブルを出してみましょう。
(U=白、F=緑でスクランブルします。)
R2 U L2 B2 D' B2 U' B2 L2 U L2 F L' B2 U' R2 B2 F2 U B2 R' 白をD面として1x2x2を作るのによさそうなペアを探してみます。
パッと全体を見ると、
・青センターと青白エッジのペア
・橙センターと橙緑エッジのペア
・赤白エッジと赤青白コーナーのペア
の3ペアが見つかりました。このどれかを足がかりに1x2x2を作るのがいいですね。
足がかりにするペアが決まったら、そのペアで1x2x2を作るのに足りないパーツを探します。センターとエッジのペアを足掛かりにするときは、対応するコーナーとエッジを探すことになります。コーナーとエッジのペアを足掛かりにするときは逆に、センターとエッジを探すことになりますね(センターは探す必要が無いのでこっちのほうが楽な気がします)。
あとは頭の中で、どう動かしたら少ない手数で1x2x2が作れるのか?をよーく考えてください。頭の中で難しいなら、最初のうちはガンガン動かしてみても構いませんよ。
僕はこの例では、赤白エッジと赤青白コーナーのペアを使って……
x' y' M' Uw' M Uw' という風に1x2x2を作ってみました。
動きの意図が分からない場合は、どのパーツで1x2x2を作るのかを確認したうえで、ゆっくり動かしながら目で追ってみてください。
一応説明しますと、
・x' y':最初の持ち替え。見つけた赤白青ペアを左下にする
・M':赤センターをD面にどける
・Uw':赤青エッジを動かす
・M:赤センターを戻す…さっき動かした赤青エッジとくっつく
・Uw':最初に見つけたペアと今作ったペアがくっついて1x2x2完成。
1x2x2ができたら、次はそれを1x2x3に拡張します。 作った1x2x2のブロックを崩さないようにコーナーとエッジのペアを作成してくっつけるだけです。F2Lに慣れている方なら何の苦もなくできるはずです。多少の持ち替えも構いません。
ただし、大抵の場合、F2Lよりも少ない手数でスロットインできるはず。なぜならクロスを気にしなくていいからです。何気なくF2L手順で入れてしまう前に、無駄が無いか見直してみてください。
さっきの例の続きですが、
R2 F U' Rw F' としてみました。前半とまとめると、
x' y' M' Uw' M Uw' R2 F U' Rw F' (9手) となります。
これが基本です。
ブロックをそろえる場所についてですが、そろえやすい場所でそろえるといいかと思いますが、可能であればL面に作ると、次のステップにスムーズにつなぐことができると思います。
なお、左利きの方など左手メインでキューブをそろえる方はR面に作ってくださいね。
(2)その他の方法 基本的には(1)の方法をマスターすればほとんど困りませんが、そのほかの考え方も応用できると楽しくなってきますので、紹介しておきます。
○1x1x3を最初に作る方法 イマイチ僕も習得しきれていませんが、1x1x3の細長いブロックを最初に作ってそれを足掛かりにするなんてこともできます。
⇒
1階を作ってから、2階を作る。 スピソル.comでむかーしMatthew君という人が提唱していたやり方です。浸透しなかったのはたぶん常にこの方法でやろうとするのは非効率だったからでしょう。しかし、スクランブルをパッと見た際にいけそうだったらやってみる価値はあります。
では例を。
スクランブル:
R U2 R F2 R' F2 D2 L2 U2 L D' L' D2 L' U R' B' L R2 F' まずは1x1x3を作ります。緑で作ってみましょう。
x' y' R F2 最初からペアがあったので、それを左下に置くように持ち替えて1x1x3を作ります。2手でできました。そして……
Rw U R' Uw2 U' R Uw' これで完成。まとめると……
x' y' R F2 Rw U R' Uw2 U' R Uw' (9手) 一応10手以内に収まりました。1x1x3を作ってしまえば、あとはUwやRwの2層回しを多用するのが特徴で、回しやすいですが手数が多くなりがちでもあります。
まとめ:なんでもいいから手数を少なく いろいろ書きましたが、これに尽きます。
つまり、今回挙げたやり方にこだわるのではなく、スクランブルによって臨機応変に当意即妙の千変万化なブロックメイキングができるようになってください!(^^)
オススメの練習方法 時間は気にせず、同じスクランブルで何度もブロックを作ってみることです。 違うやり方や、違う足掛かりをいろいろ試してみると「なるほど、こんなやり方もあるのか!」という自分なりのノウハウが蓄積されていきますよ。
また、十分ブロックメイキングが身についてきた方については、次のレベルとして15秒のインスペクション内にFBを読み切る力をつける必要が出てきます。
僕自身は、1x2x2の完成と、その後の残りのペアがどういう形になるかあたりまでを読んで揃えています。そのくらいでもSub15はいけますので、参考までに。
次はSecond Blockです。
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