Second Block Tutorial
※標準配色で、U面黄色・F面青という前提で書いていきます。その他の配色・持ち方の人は適宜読み替えてください。 はじめに。 FBはできましたか?(唐突に)
SBことSecond Blockは文字通り、最初に作った1x2x3ブロックに続いて2番目の1x2x3ブロックを作るステップです。
それではFBをL面に配置してキューブを持ってみてください。あ、左利きの人はR面に持って、鏡像だと思って読み替えてくださいね。すみません。
SBはここからスタートします。
・回転の制限(大事です) SBでは、基本的に
R回転(Rw回転)、U回転、M回転しか使いません。これ以外の回転をむやみに使うと、FBが崩れてしまうからです。もちろんFやBを使うと有利になる場面もいくつかありますが、とりあえずいったんそんなことは忘れて、RとUとMだけを使ってSBを完成できるように心がけましょう。
・そのために SBを揃えている間は、このようなイメージでキューブをホールドし続ければ、FBをうっかり崩してしまうことを防げます。
この画像作る必要あった? ついでについでに、完成状態から{R、Rw、U、M}の回転だけを使ってスクランブルすれば、
FBを残したままスクランブルできるので、練習するとき便利です。
・SB揃え方の流れ 攻略するにはまず概要を知ることです。SBの作り方も実は様々なのですが、ここでは僕のやり方を説明します。
(1)まずコーナーと側面エッジをペアにする。
(2)D面エッジを探す。
(3)(1)のペアと、(2)のD面エッジと、センターを組み合わせて1x2x2を作る。
(4)F2Lの要領で残りのエッジとコーナーを処理し1x2x3完成。
これがメインのやり方です。FBの時と同じですね。それでは順番に行きましょう。
(1)コーナー・エッジペア作成 まずは手近なコーナーと側面エッジをペアにしましょう。
ペアの作り方はF2Lより簡単なはずです。RDの位置がまだフリーなので、R列をくるくる回せるからです。M列も使えますし。
作り方より見つけ方の方がてこずりそうですね。SBでは、エッジがBDの位置に隠れる場合があります。とにかく完全に見えない位置なので、透視するか先読みするかしないといけません。できればBDの位置にあるエッジは使わないようにするのがベストな気がするのですが、焦っているとそううまくはいきません。先読みを心がけましょう。同様に、DRの位置にある時もかなり見つけにくいので気を付けて。
(2)エッジ探索 D面エッジを探します。特に言うことはありません。探すだけです。
ていうか(1)と並行して行います。
(3)1x2x2完成 ここが最初の関門となります。
Gilles Roux氏のサイトのパターンを全部覚えてしまえば問題はないのですが、F2Lと同じように覚えるよりも理解していきたいところです。
さて、最初にD面エッジが仮に正しい位置に入っているものとして、2つの手順を紹介します。
○その1 R U' R' どうってことないですね。普通のF2Lの一番基本的なやつです。
○その2 Rw U R' はいこれ。これがF2LにはないRoux Methodの強みです。この入れ方に慣れてしまうと、F2Lでもついうっかりこの方法でやってしまいそうになるくらい快適です。
この2つが、SBの考え方の基礎的な部分になります。
実際にはD面エッジとペアを同時に組み合わせることになるのですが、同時とはいってもよーーく見てみると、D面エッジをセンターとくっつけてから、その1かその2のどちらかを使っています。では何個かパターンを紹介してみましょう。
R' U' R' D面が上にあるだけです。U面のズレ方次第ではAUFが必要になります。
(AUF=Adjust U-Faceの略。U面を回してズレを直したり、手順を回しやすい向きにすること)
Rw U Rw' U R' 重宝するパターンです。よーーくみると「その2」でそろえているのがわかりますでしょうか。
「Rw U Rw2
Rw U R'」と書くとわかりやすいかも。下線の部分が「その2」です。「Rw2 Rw」が相殺し合って「Rw'」になっているわけです。
Rw U2 R2 U' R' ペアとD面エッジがくっついている場合。1回バラして入れます。
Rw' U R' U' Rw U R' 違うくっつき方の場合。
Rw' U' Rw' U R' 判断が難しいが、手順が簡単なので読めるようになりたいパターン。
U R2 U' Rw U R' D面エッジをセットしてからペアを処理しています。
Rw' U' Rw2 U2 R U' R' ちょっとめんどくさい。処理方法もいろいろあります。
上で紹介したものはごく一部の例となりますが、よーーく見てみると、どのパターンでもD面エッジを合わせてから「その1」か「その2」を使っているのがお分かりかと思います。
他のパターンでも考え方は同じになるので、あとは色々試してみてください。
もし上記以外の全てのパターンが気になるときは、
Roux氏のサイトを参考にしてみてください。
(4)ラストのペア 1x2x2ができてしまえば、そこから先はもはやほとんどF2Lといっても過言ではありません。あなたの持っているF2L知識をフル動員して残りのコーナーとエッジを処理してしまいましょう。
※F2Lがわからない方へ。すみません。僕の限界です。簡単に言うと、
今まで揃えたところを崩さないように、残りのエッジとコーナーのペアを入れるということです。特に、今作った1x2x2を崩さないように気を付けてください。U回転を使う時に、1x2x2がU面にはみ出ていないよう位置に気を付けていればほぼ大丈夫かと思います。そこさえ気を付けていれば、1個目のペアと同じ考え方でできます。
ところでM列の使い方には慣れましたか? M列を利用すると、エッジの向きが変わりますので、持ち替えが要らなくなります。ガンガン使ってください。
以下では、M列を使うことでF2Lとは違う処理の仕方ができるパターンを少しだけ掲載しています。この要領で他のF2Lも工夫してみてください。
すべてのパターンが知りたい場合は例によってRoux氏のサイトへどうぞ。
Rw' U' R いいですね。(3)でやった「その2」の前後対称です。
U2 R' M' U R 持ち替えたくなりますか?今は我慢して慣れてください。
U R' U' M' U R R' U M' U' R U' R' U' R Rw' U M2 U R U2 R' U' R U Rw' U' R M' U R' U' R U' R' U R Rw' U Rw U2 Rw' U' R これらの手順は実際に僕がCFOPからRoux転向した時に「なるほど!」と思ったやつを紹介してみました。ただしあくまで「M列はこういう使い方をするよ」という例にすぎませんので、これらを暗記するのではなく、自分なりに応用できるようにすると良いですよ。
最後にまとめ。 F2Lの知識があればSBは完了できます。自由や効率を考えすぎるととても難しく感じるかもしれませんが、F2LベースにちょっとずつM列の動かし方を増やしていけば定着も早いはず。
最初のうちはタイムを計らず、
持ち替え(y回転)厳禁でやってみてください。ていうか
基本的にSBでは持ち替え厳禁です。F2Lだったら即持ち替え!というパターンが来たら、どう回したら効率がいいかとことん考えましょう。それらがいずれ自分なりのノウハウとなって蓄積し、応用が効くようになります。
うまく説明できないので結局パターンを掲載してわかってくださいって感じになってしまいました。すみません。
それでは次はCMLLとなります。
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