Roux Method 概要
Step1. FB(First Block)
Roux Methodは、まず1x2x3のブロックを作ることから始めます。特に制限はないため自由に作ることができます。
あらかじめペアになっているパーツや、1手動かすだけでペアになるパーツを見つけ、効率よく揃えましょう。手数は10手以内が目安です。
最初は苦戦するかもしれませんが、慣れてくると柔軟にブロック作成ができるようになり、15秒のインスペクションの間にFB完成までのビジョンが描けるようになります。
Step2. SB(Second Block)
次は、FBで作ったブロックの反対側(右側)に1x2x3のブロックをもう1つ作ります。
先に作ったブロックを壊さないように作らなくてはいけないため、FBよりも自由度は低くなります。しかしM列が自由に使えるため、CFOPにおけるF2Lよりも自由度が高く、持ち替える必要もありません。(例:F2Lであれば「FR'F'R」と入れるパターンを、SBでは「RwUR'」で処理できる)。
SBまで完成すると、M列とU面だけが未完成の状態で残ります。
Step3. CMLL(Corners of the Last Layer ignoring M-slice)
42種類の手順でコーナーの向き合わせと位置合わせを同時にこなします。
ただし、向き合わせと位置合わせを2段階で処理すれば、覚える手順の数は向き合わせ7種類・位置合わせ2種類の、計9種類まで減らすこともできます。
COLLと違ってエッジを無視できるため、いくつかの簡単なOLLを手順として流用することもできます。
CMLLが終了すると、M列とU面エッジだけが未完成の状態で残ります。
Step4. LSE(Last Six Edge)
Rouxの醍醐味ともいえる、M列とU面の回転のみを使用するパートです。
LSEは3つのサブステップに分かれています。
- Step4a: エッジの向き合わせ
- Step4b: UR/ULエッジの位置合わせ
- Step4c: M列エッジの位置合わせ
Step4aではまずエッジの向きを合わせます。
M'UM'やM'U2M'といったごく短い手順を1~3回使うことで完了できます。
Step4bではURエッジとULエッジを正しく揃えます。
方法としては、UR・UL両方のエッジをD面M列に集めてからU面の位置を調整し、M2をすることでそろいます。
これで残りはM列のみになります。
Step4cではM列のエッジの位置を正しく揃えます。
3点交換か、平行交換、センター交換のいずれかになりますが、どれも4手ほどの手順で判断も難しくありません。これで完成です。
LSEはとにかく各サブステップ間をいかにタイムロスせずに繋ぐかが重要です。先読みを駆使し、MとM'、UとU'を使い分けることで、手数を一気に減らすことも可能です。
3つもサブステップがあり時間がかかりそうですが、ここに慣れてくるとどんどんタイムが縮まってきます。MとUだけで揃える楽しさと、その見た目のカッコよさは、CFOPには無い大きな魅力です。
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この記事を読んで、Roux Methodに興味を持ってくれる人が増えると嬉しいです。
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